遠距離に住む障害者の親(年金受給者)の代理で住民税の確定申告

 さて、2/16~3/15の期間で今年も始まりました令和3年度住民税(市県民税)の確定申告の受付け❗
 所得税などの国税と違い、住民税(市県民税)は地方税になり、申告書の様式や申告方法、窓口対応などは地方自治体によって様々です。

 今回は遠距離に暮らす「後期高齢者・障害者・年金受給者」である両親の住民税(市県民税)確定申告の代行についてレポートしたいと思います❗

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障害者の控除

 わたしの両親の世帯構成は、世帯主である父と母の二人世帯です。ふたりとも病気による障害のために、父は「歩行・会話・筆記」が、母は「歩行・筆記」ができず、障害者手帳を所持しています。

 障害者は、確定申告すれば、前年の合計所得金額が125万円まで住民税(市県民税)がかかりません。

 両親は自力での申告書の作成と提出が困難な状態なので、実子であるわたしが遠距離に居ながら両親の確定申告を代行することにしたというわけです。

まずは地方自治体に相談を!

2-1.家庭の事情はそれぞれ!ネット検索では解決しにくい

 2021年現在、後期高齢者の親の介護をする年代といえば、30代~50代が中心と思われ、調べ事はまずはネットで検索するのではないでしょうか。

 しかし、地方自治体のホームページをご覧になって、「文字ばっかりで分かりにくな~」と思われた方おられませんか?
 わたしがそうでした😅❗ 特に、税に関するページは文字しか無い上に、表現が回りくどく、読んでもよくわからんっ(ちーーーん)😱💦❗❗❗

 また、家庭によって、世帯構成や障害の有無や程度などの事情は様々。介護ブログなどを読み漁ったものの、結局、参考にならず徒労に終わりました。

2-2.地方自治体へ直接相談

 そこで、両親の暮らす地方自治体(R市)に直接相談することにしました。

 問い合わせる際には、両親の「公的年⾦等の源泉徴収票」を手元に用意しておくと確認作業がスムーズです。

 デジタル化が進んでおらず「問い合わせは電話かFAXで」という地方自治体もまだまだ多い中、幸いR市のホームページには税務担当課のメールアドレスが掲載されていたので、メールに両親の状況を詳しく記載し、確定申告を代行できるか問い合わせることができました。

 すると、メールを送った翌日には市担当者から電話をいただきました。両親の状況について丁寧に説明したことが功を奏したのか、「事情をくみ、遠隔・代理での手続きを特例として受け付けたい」と回答いただきました❗
 申告書の様式一式は郵送してくれました。(地方自治体によっては、申告書の様式をホームページからダウンロードできますが、R市はアップされておらず、郵送か市役所窓口のみで入手可能でした。) 

親の代理で書類作成

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3-1.記入に必要なもの

 申告書の記入に際しては、以下を用意しました。
  ⚡注意⚡ 以下は申告書に添付するのではなく記入の際に使用参照するものです。

 ・認印(父の姓)
 ・電卓
 ・障害者手帳
 ・公的年金の源泉徴収票
 ・両親のマイナンバーが分かるもの(個人番号通知書など)

3-2.記入例を参考に記入する

 この記入例がまた分かりにくい💦 少しでも記入でわからないところがある場合は、市担当者に確認すると早いし安心ですね❗

 申告しない項目については、空欄でOKです。

3-3.欄外への特記事項の記入

 申告書の上部空白部分に「本人は障害により筆記・会話が困難のため、[世帯主との続柄][わたしの氏名]が代理申請致します。」と追記しておくよう市担当者より指示がありました。

3-4.添付書類の用意

 ●添付書類台紙に、以下を貼りました。
  ・障害者手帳のコピー
  ・公的年金の源泉徴収票

 ●添付書類台紙とは別に、以下も用意しました。
  ・代理申請者(わたし)の身分証明書のコピー ※ 運転免許証でOK
  ※ 余白部分に「本人は障害により筆記・会話が困難のため、[続柄][わたしの氏名]が代理申請致します。」と追記しておきました。

郵送で申告

 以下を封筒に入れて提出(郵送)しました。
 (市の担当者が気の利く方だと、切手不要の返信用封筒を同封してくれることもあります。)

 ・申告書
 ・添付書類台紙(障害者手帳のコピーと公的年金の源泉徴収票を貼った状態)
 ・代理申請者(わたし)の身分証明書のコピー

 ※ 市の受理印を押した控えの返送を希望する場合は、返信用封筒も同封するよう言われました。

2年目以降の確定申告

 R市では、住民税(市県民税)の確定申告をした世帯には、翌年度以降、整理番号と世帯主の氏名が予め印字された申告書の様式が年明けに郵送されるとのこと。このあたりは地方自治体によって違いがあるかもしれませんので、確認しておくと良いですね。


いかがでしたか?
とっつきにくい印象のお役所ですが、相談してみればとっても親身に対応してくれました👍
お困りの方は、ダメ元で相談してみると、案外、突破口が開けるかもしれませんよ😊